糖尿病が進むと、さまざまな合併症がでてきます。
最もよく知られるのは、糖尿病網膜症でしょう。
糖尿病によって目の血管が冒され、視力が低下するものです。「ものが見えにくくなったな」と感じたら、やや手遅れであるといえ、そのまま症状が進むと失明にいたります。
糖尿病腎症になる人も少なくありません。
腎臓の機能が低下し、初期段階ではたんぱく尿やむくみがでます。その後、症状が進むにつれ慢性腎不全を起こします。腎臓は体内の老廃物をろ過して、血液をきれいにする働きをしています。そのため、慢性腎不全が進むようであれば、人工透析が必要になります。
また、糖尿病を発症している人で、足先のしびれを感じるようであれば、糖尿病神経障害が疑われます。全身の神経に障害が出ますが、最も多いのは足だとされています。ちょっとした傷の治りが遅い、痛みを感じにくいなどの症状が一般的です。
糖尿病神経障害で足に傷ができたまま放置しておくと、その部分の細胞が死んでしまいます。
この場合は、壊死した部分を切除するしかありません。糖尿病を発症している人は毎日、必ず足に傷がないかをチェックしましょう。もし少しでも傷がある場合は、すぐにかかりつけ医の診察を受けて、適切な治療をしてもらいます。
そのほかの合併症では、高血糖による血管の障害での心筋梗塞や狭心症、脳梗塞といったものがあります。これらの細小血管障害による合併症は糖尿病特有のもので、いずれも血流が悪くなるために起こるもので、自覚症状がほとんどないのが特徴といえます。
以下の症状は三大合併症として知られている症状です。
・糖尿病網膜症
網膜の血管が出血し、進行すると網膜はく離や血管新生緑内障によって失明の危険があります。
進行すると眼科的治療が必要となります。
手遅れとならないためには、眼科にも定期的に受診が必要です。
・糖尿病腎症
はじめは自覚症状がありません。
進行すると、むくみが出たり、血圧が上がったりします。
さらに進行すると、腎不全が起き、透析が必要になる場合があります。
血糖の管理がうまくできていても、血圧が高いと進行してしまうので血圧の管理も重要です。
糖尿病腎症は、透析治療が必要となる場合の最も多い原因です。
・糖尿病神経障害
しびれや、感覚が鈍くなるという知覚神経障害や、立ちくらみ・汗のかき方がおかしいといった自律神経障害などがあります。
場合によっては糖尿病と診断される前に症状が出ます。
糖尿病によって起こると知っていれば早期発見につながります。
このような合併症を防止するには、日常生活における普段の食事や適度な運動など生活習慣を見直して規則正しく行う事が重要です。