小児の糖尿病は、乳幼児期からみられ、10歳から15歳で発症年齢のピークを迎えます。
糖尿病のなかでも「1型糖尿病」と呼ばれ、血糖値を下げるインシュリンの分泌がゼロに近いものです。
発症の原因は、遺伝的要因と後天的要因がそれぞれ50%ずつであるとされています。後天的要因は、ウイルス感染などによりインシュリンを分泌する、すい臓のランゲルハンス島が機能しなくなることによります。
ランゲルハンス島の機能低下は、急激に起こるわけではありません。機能が低下しはじめたころは、ほとんど症状もなく、ときどき尿に糖が出てくる程度です。本格的に機能が低下するとインシュリンが不足し、糖尿病の症状がでてきます。症状が出るまでには、数ヶ月から数年といった個人差もみられます。
子供は成長とともに食欲も増し、体重が増えていきます。しかし、食べる量のわりに体重が増えないどころか減っていく場合、小児の糖尿病が疑われます。また大人の糖尿病と同じように、やたらとのどの渇きをうったえたり、水分を多量に摂取する、トイレの回数が多いなどの症状もみられます。
基本的な治療は、インシュリン注射による薬物療法になります。体内でインシュリンが作れないため、外から補給するしかありません。成長によって必要なインシュリンの量も異なるため、年齢や生活スケジュールから変更をしていきます。
そして効果を高める補助的な治療として、食事療法や運動療法が用いられます。