糖尿病性腎症は、糖尿病の重大な合併症の一つです。
糖尿病がはじまったころから進行しますが、自覚症状は全くといっていいほどありません。糖尿病を発症し、10年前後でたんぱく尿が持続的にでます。
そのまま放置すると、全身にむくみがでて、高血圧の症状がでます。さらに進行すると、腎臓機能が低下して、人工透析が必要になります。糖尿病性腎症の多くは、定期健診の尿検査で発覚します。
検診などを受けなかったり、糖尿病を放置しておくと、すでにむくみのでた状態で発見されることもあります。
もっとひどいケースでは、末期の腎不全で発見されることも珍しくありません。糖尿病を発症してからの期間の長く、たんぱく尿が継続してみられるときは、糖尿病性腎症を疑いましょう。
この場合、糖尿病性網膜症や神経症を、同時に発症していることも少なくありません。また、血尿がみられないのも特徴の一つです。たんぱく尿だけでは、ほかの腎臓病の危険性も考えられます。
そのため検査では、腎生検という腎臓の組織の一部をとって検査をします。治療法としては、血糖値のコントロール、血圧の管理、低たんぱく質を中心とした食事療法などが挙げられます。
これらは、糖尿病の治療にもつながります。
これに加えて、腎不全を改善する薬物療法も行われます。薬物療法が効果がない場合、人工透析による治療になります。透析を避けるためには、早期からの治療が効果的であることがわかっています。